for little princess03


 親友の腰振りに合わせて、小さな喘ぎで呼吸を乱す志穂の体を、莉奈が両腕を伸ばして手
繰り寄せる。この娘は、いつだって食べてしまいたいぐらいに可愛らしい。
(志穂……私にとって命よりも大事なお姫様……)
 莉奈の気持ちは、彼女が心の中でつぶやいた言葉の通りだった。
 志穂の唇を奪う。キスの主導権は莉奈にあるのに、実際のところ、志穂の求めるままに快楽
を貢いで、奉仕させられている。ぴちゃぴちゃと唾液を跳ねさせ、丁寧に舌を絡めて志穂を酔
わせていく。
 人形のごとくひたすら身を任せ、心さえも委ねてくる無垢な姫君を、莉奈はこの場で犯してし
まいたいとさえ思った。志穂への想いで胸が耐え切れないほど切なく疼き、涙が出そうになっ
た。
(志穂…大好きっ! 本当に心から……!)
 莉奈の腰を振る動きが激しくなってきた。秘所の縦筋がめくれ上がるくらいの勢いで陰部を
擦り付ける。ガタガタと揺れる机の角が、対角にある志穂の股間を何度も突いてくる。
 莉奈の手が、志穂の素肌を望んだ。キスを続けながら、手探りで志穂の胸をまさぐる。
「んぅっ…!」
 舌を絡めとられ、志穂は喘ぎ声も満足に上げられない。ブラウスを這う手の動きが、やがて、
たどたどしくボタンを外そうとしてきた。気がはやっているのか、胸前のボタンを2つ外しただけ
で、むりやり手をねじ込んできた。
(せっかちっ…)
 志穂が他のボタンも外している間に、莉奈の指がブラジャーをずり下げ、小ぶりな乳房を露
出させた。まだまだ実り具合は浅いが、柔らかな丸みのラインは瑞々しく、そして柔らかい。興
奮の汗で表面をしっとりと濡らし、先っぽでは肌と溶け合うように薄い桜色の突起を硬くして、
誠実に志穂の今の気持ちを代弁していた。
 莉奈の手が、乳房を滑るように撫で回してくる。もう一方の手も伸びて、はだけられた志穂の
ブラウスを割った。にわかに、莉奈の手に押さえつけられていた机が『ガタガタガタッ!』と地震
の如く激しく揺れ、慌てて志穂が両手で押さえ込んだ。
「ん……ぷはっ、はぁッ!」
 軽く絶頂を覚えたのか、莉奈の体がビクンッ!と激しく跳ね、二人の口を結んでいたキスが
強制的に解けた。自由になった口で荒い息をつきながら、莉奈は切ない声を上げた。
「ねえッ、お願いっ……志穂も腰振って! 私と一緒に気持ちよく……ねっ?」
「えっ? でも、浮気……」
「そんなのどうでもいいからっ」
 もどかしげな声を上げた莉奈が、未成熟な胸肉を鷲掴み、ギュムッと揉み潰した。志穂は悲
鳴のような喘ぎを上げて、全身をわななかせた。
「やあぁーッ!」
「ほらっ、早く言う通りにしないと、もっとこうよッ!」
 腰を揺する勢いを増しながら、左右の手で乱暴に志穂の乳房をもてあそぶ。まだ幼い乳房に
指を食い込ませ、それを人質に「…早くッ」と脅迫した。
「でも…でもでも、私っ……莉奈との約束……」
「あーん、もうっ志穂〜〜ッ」 
 あくまで頑固な親友に対し、莉奈がシビレを切らして、強硬手段に出た。身を乗り出して、志
穂の腰に両手をまわし、グイッと引き寄せる。志穂の股間が、強引に机の角に密着させられ
た。
「や、やだ…やめてよ、莉奈…」
 二度と浮気はしないと莉奈に誓った約束が、志穂の心を縛っていた。腰の奥が欲情のうねり
に甘く溶け、体中を性欲の疼きに蝕まれて、もはやガマンできないはずなのに、それでも莉奈
だけを想っていたいという気持ちが、なぎさの机を使うことを拒んでいた。
(約束なんて気にしないで、好きなだけに気持ちよくなってくれればいいのに……)
 莉奈の腰の動きが自然と止まってしまう。本当は志穂のほうにこそ悦んでもらいたいのだ。
自分一人だけで快楽に耽っていても、だんだんむなしくなってくる。それに、莉奈としても、もう
一度、健気に腰を振る志穂の可愛らしい姿が見たかった。
「そんなこと言わないでさー、志穂もしようよぉ…」
 甘い口調で誘惑する。もう志穂もだいぶ濡れているはずだから、きっともう一押しのはずだ。
 莉奈の左右の手が志穂の胸に伸び、柔肉の果実を愛でるように揉む。手の平に伝わる軟ら
かな弾力を味わいつつ、志穂の興奮の度合いを探った。童女のような面立ちを快感に溶かし
て、今までよりも熱く湿った息をこぼす志穂の反応に、確かな手応えを感じる。
 莉奈はさらに、胸先でツン…っと尖った乳首を指で摘んで、優しくしごき上げた。
「うぁっ…んんっ、莉奈ぁ……乳首そんなにされたら、私……あぁん! 私…ダメ……」
 はだけたブラウスから覗く素肌を艶かしく上気させ、莉奈の手の動きに合わせて肢体を身悶
えさせる。そんな志穂の姿を見て、莉奈が心の中で頷く。
(うんうん、志穂……その気になってきたっ!)
 莉奈の指が、敏感さの集中した乳首だけをねちっこく責める。敏感さの集中する乳頭を揉み
転がしながら、すらりとした長身を屈めて、志穂の胸に顔を寄せる。
「エエッ、ちょっと莉奈、なになになにッ!?」
 莉奈が何をする気なのかは予想が付くが、それでも慌てふためく。頭上の声は全く聞き流
し、どちらからいただこうかと、左右の果実を見比べる。
(う〜ん、最終的には二つともいただいちゃうワケだし、どっちからでもいいかな。……それにし
ても、志穂のおっぱいって、ホント可愛くて美味しそう)
 小学生のようなサイズの乳房に、可愛らしい乳輪が咲く。ぷっくりと尖った先端も、色気をまと
うにはまだまだ早い。以前、志穂に胸の大きさで悩んでいると聞かされたことがあるが、莉奈と
しては、いつまでもこの愛くるしいままのカタチであってほしいと思った。
(でも、これからは私が毎日いじってあげて、志穂の胸おっきくしてあげるってゆーのもありか
な? 志穂だってコンプレックス解消できて喜ぶだろうし……)
 楽しい毎日を夢見て、「ふふふっ」と小声で笑う。小刻みに揺れる莉奈の吐息が、意図せず
に乳房の先っぽをくすぐり、ぶるる…ッと志穂の体を震わせた。
「莉奈……くっすぐたいよ……」
 食いしばった歯の間から、快感に耐える抵抗の響きが洩れた。秘所を淫猥な蜜で沸騰させ、
今すぐにでも腰を振り乱したい欲求にかられながらも、莉奈との約束だけは守り通すつもりだ
った。
(どんなことされても…私は平気……。だって、心の底から約束したもん。莉奈に、もう浮気はし
ないって……。私は、莉奈を裏切るような真似できないよ)
 快感の坩堝と化した秘所で沸く本音を否定しつつ、心の中で気丈に微笑む。
(私は莉奈のこと信じてるから、莉奈も私のこと信じて……)
 たとえ、さらなる快楽の苦痛に身を焼かれることになっても、莉奈に愛されたい。たとえ、この
身に何をされようとも、莉奈の愛を感じていたい。気高く咲く想いの花を胸に秘めた姫君は、小
ぶりな乳房を手ですくうように、自ら莉奈の口へと差し出した。
「莉奈…お願い、じらさないで……早く吸って……」
 姫君の嘆願に、莉奈は逆らえない。まずは軽く口付け、乳首をゆっくりと吸いしゃぶった。
「……んぁッ!」
 指以上の、得も言われぬ快感に、志穂の体中が打ち震えた。勃起した乳首の中で、目に見
えないほどの小さな鈴が何百個も同時に鳴り響く……そんな妖しい陶酔感に、背筋が溶かさ
れそうになった。
「はぁ…あぁぁっ、ん…あぁんッ! あぁっ…莉奈…莉奈ァっ!」
 力の抜けた両手で莉奈の後頭部を押さえ、志穂はひたすらに首を左右に振り、激しく喘ぎ悶
えた。
 莉奈は汗で味付けされた乳房全体を丁寧に舐め上げ、志穂の胸を唾液で艶光りさせていく。
特に、乳房の先っぽの部分は、舌先で緩やかに転がして、念入りに洗い続けた。
「莉奈ぁ……だめ…そんなに…されたら……はうぅっ」
 優しく扱われてこの有様だというのに、ちょっとずつだが、乳首にしゃぶり付く動きが強くなっ
てきている。これ以上の快感で責め狂わされる自分の姿を想像し、志穂の背に霜が降りる。し
かし、同時にまた、過冷却された淫らな興奮も、ぞぞぞ…ッと背を駆け上ってきて、全身に嬉び
の鳥肌を立たせた。
 志穂の潤んだ視線と、莉奈の淫らに燃える視線が交錯した。志穂の目を上目遣いで捉えた
まま、『ちゅぷっ』と湿った吸引音をあとに引き、いったん乳首を解放した。
「志穂のおっぱい……食べてもいい?」
 莉奈が乳房の丸みに歯を這わせるのを見て、志穂は慌てて頭を激しく横に振った。
「やだやだやだッ! 噛まないでッ!」
 顔を青ざめて心底怯え切った志穂の耳に、くすくすっと小悪魔っぽい笑いが響いた。
「しょうがないなー…」
 ぺろり、と乳房を舐めて、軽いウインクを志穂へと送った。「貸し一つ」という意味合いだ。ちな
みに、この貸しは後日キッチリ利息付きで回収するつもりなのは言うまでも無い。
 胸の柔肉に莉奈の唇が吸い付く。まだ青い小柄な果実だが、燃え上がる愛情の前に、大き
さの事など全く問題にならない。
 莉奈の唇が『ぢゅるる〜っ』と音を鳴らす。志穂の肌に染み込むまで、舌で丹念になすり付け
た唾液を吸い取って、乳房の味を玩味していた。食通家にでもなった気分で、左右の乳房を交
互に味わい比べ、舌鼓を打った。
(志穂のおっぱいって、美味しくて癖になりそう。ふふっ、いくらでも舐めてあげたい)
 乳房の味をすする音が鳴ると同時に、志穂が全身をわななかせ、ビクッ!とショートカットの
髪を跳ねさせた。
「ああ゛ぁ…だめっ! あう゛っ、莉奈……私……っはぁぁ…んっ!」
 左右の乳房を行き来する莉奈の頭に両手を置いたまま、いつかはこの快楽責めも終わって
くれるだろうという希望の細糸にすがることで、かろうじて正気を保っている志穂の気持ちをよ
そに、新たな仕打ちが彼女に訪れた。だいぶ乳房の味に慣れてきてしまった莉奈が、舌休め
として、軽くデザートをいただくことにしたのだ。
「あひぃッ……!」
 志穂のいたいけな胸先がその乳暈ごと、やんわりと莉奈の口についばまれた。敏感さを剥き
出しにした無防備な部分だ。こんなこそばゆい程度の触れでも、体の芯を痺れさせんばかりの
快感をもたらす。
(やだ…ゾクゾク来るのが…止まらない……)
 新たな味わいを求める莉奈の舌が、熱くしこった志穂の乳首を舐め上げた。ビクンッ!と思
春期の肢体が跳ねるように小さく仰け反る。乳首を炎で炙られる如き感触。甘い火傷を負って
ジンジンと疼き、我慢が出来ない。
「だめ…乳首溶けちゃう……」
 すでに声は悦びに溶けていた。全身の感覚も同様だった。ただ、心だけは、莉奈との約束を
忘れないよう、必死で理性を立ち上げて抵抗している。
「うあぁッ!?」
 突然放り出されたように体を悶えさせて、志穂の視線が虚空を彷徨う。莉奈の舌さばきが加
速的に激しさを増してきた。
 胸先を蹂躙する舌責めは、志穂を狂わさんばかりに執拗だった。充血して硬くなった乳首
を、過剰な愛を込めて、徹底的に舌先で愛撫。志穂が教室の天井を仰いで苦鳴を上げた。
「やあぁぁっ…おかしくなっちゃうぅぅッ……」
 莉奈は、なってしまえと言わんばかりの勢いで、志穂の乳首にむしゃぶりついた。
 強張った乳首を口の中で飴玉のように舐め転がし、仕上げに『ずじゅるるるっ…』と大きな音
を立ててきつく吸引。味を搾り尽くす。
 はたして、志穂の乳首はどのような味がするのか。莉奈は飽きることなく、ひたすら左右の乳
首を味わい比べた。
(志穂のミルクで味付けしたら、もっと美味しいんだろうね…)
 どうやったらこの乳房から母乳を搾り出せるのかを悩み出した莉奈。真剣に悩みながらも舌
の動きは休めない。
「あ゛っ、莉奈…はぁぁーっ…許してぇ、ダメなの……もうダメ…もうダメなのぉー…」
 志穂の許しを乞う弱々しい声にも、莉奈は舌を止めない。むしろ、そういう志穂の屈服した姿
勢が、莉奈の中にある嗜虐的な愛情をそそった。
(志穂、もっと吸ってあげる)
 乳頭部分を舌先でたっぷりと好きなだけもてあそび、コリコリとした舌触りを存分に愉しむ。
口の中で乳首をじっくりと唾液に浸したあとは、喉を鳴らしてそれを吸った。
 快楽の獄に身を繋がれた志穂は、誉めたくなるほどよく耐えてきた。が、今はもう、半ば正気
を失ったカタチで、面立ちが法悦の色に溶けてしまっている。
「ふあぁぁあああぁぁ……ああっ…あぁぁぁ……」
 弛緩した喘ぎ声が口から、とめどなく流れた。間を置かず、全身にピク…ビクンッ!と不規則
な痙攣が走っている。立ったまま、生殺しの状態で絶頂がきているのだ。
 腰の奥に溜め込まれた快感は、膣から子宮へと逆流し、ぐつぐつと煮え返って志穂を悶え狂
わせる。もはや志穂の肉体は、彼女の想いとは裏腹に、莉奈との約束を放棄しようとしてい
た。
 秘所と密着する机の角の硬さに欲情の溜息をこぼして、腰を揺すり始めようとした途端、霞
んでいた志穂の意識が復活して、慌ててその動きを押しとどめた。
(やだっ、私…莉奈との約束破るとこだった……)
 正気を捨てて快楽に逃げていた意識が正常化したのを受け、再び志穂の表情が苦悶に歪ん
だ。延々と乳首を嬲り続ける官能的な拷問は、まだ終わっていないのだ。
「あ゛…らめぇ…あ゛あ゛…おっぱい…とけちゃう……いやああぁぁ……」
 あとどれだけ耐えれば、この快楽の獄から出してもらえるのか。否、もしかしたら、心が快感
に責め殺されてしまうまで出してもらえないのではないか。
 いつの間にか、すがっていた希望の細糸を見失ってしまっていた。
 度を越えた快感に中毒症状を起こした膣が、腰をガクガクガクッ…と痙攣させ、失禁してもお
かしくないほどのショック状態に陥っている。それでもなお、心の中で莉奈の名を祈りの句のよ
うに叫び続け、彼女との約束を守り続ける。
(…奈……莉奈…莉奈……莉奈っ……)
 腰が砕けそうになる度、莉奈の後頭部に置いた両手で体を支えようとあがく。
 断続的に崩れかかる志穂の体重を首で受け、その都度ガクンッ…ガクンッと頭が上下して、
さすがに莉奈も乳首を吸うどころではなくなったらしい。
「大丈夫……志穂?」
 口元を拭いながら顔を上げた莉奈に不審を抱かせぬよう、うっすらと笑みを浮かべて志穂が
答えた。
「…………うん…大丈夫」
 笑ってはいるものの、もはや息も絶え絶えといった感じである。莉奈が心配そうな表情になる
のを見て、また志穂が「大丈夫だってば」などと疲弊した笑みで繕おうとするが、もう誤魔化せ
ない。
 莉奈は机を回り込んで、そして、志穂の足元に広がる尋常ではない量の染みに気が付い
た。
「ちょ…志穂……っ!」
 驚きで言葉を詰まらせた。床に広がるのが尿でないことは、アンモニア臭が無いことから分
かる。尿でないならば、それは……。
 理解した途端、志穂の傍に駆け寄って、微妙にふらつき気味な志穂の体を抱き支えた。
「ちょっと、志穂っ! ホントに大丈夫なの!?」
「ホントはちょっと…きつかったりして……」
 悪びれた笑いをこぼす志穂に、「馬鹿ッ!」と腹立たしげに言葉を投げつけ、彼女の頭部を
グッと抱き締めた。そして、「ごめんね、気付かなくて…」と悔恨の言葉を志穂の耳に届ける。
志穂が首を横に振ろうとしてもがいているのにも気付かず、莉奈はひたすら彼女の頭を力いっ
ぱい抱き続けた。