for little princess05


「あぁんっ! 莉奈…はぁ…あんんッ、ホントに繋がってる……私っ、莉奈と繋がってるッ!」
 膣肉がキュゥッと収縮して、入っている指を思いっきり強く締め付けた。真っ正直な嬉びを、
肉体の反応で伝える。
「キツっ……!」
 莉奈がうめいた。膣肉の弾力で締め上げられ、指の血流が止まりそうだ。
「ちょっと、志穂…緩めて……」
 しかし、志穂は、莉奈の言葉も耳に入らないほどに感極まってしまっているようだった。
「莉奈の指が、私の中に入ってるの! 超・超・超ウレシイっ!」
 さらに膣圧をキツくしてしまう姫。
(だーかーらぁ、キツいんだってば!)
 仕方なく莉奈は、淫蜜にまみれた指をさっきと逆方向に滑らせ、志穂の中から抜いてしまっ
た。粘っこい愛液の糸が、引き抜かれた指を追って、ねちゃぁ…とどこまでも伸びてくる。
「あっ、やだやだやだッ! なんで抜いちゃうのッ!」
 気付いた志穂が、慌てて非難の声を上げた。首をひねって、背後の莉奈におねだりの視線
を投げかけてくる。切なげに歪んだ表情が、もう一度莉奈と繋がりたいと訴えていた。
「し・ほ・ひ・め・さ・まっ」
 言葉に合わせて、莉奈の指がつん、つん、つん、とリズミカルに、志穂のクリトリスを軽くつっ
ついた。
「今度はあんまりキツク締めないでね。いい?」
 志穂は、夢中で三回も頷いた。
「こっちのお口、緩めて…」
 莉奈の指が、いやらしい涎まみれの膣口を這う。志穂は、ゆっくり深呼吸して身体の力を抜
こうとした。だが、莉奈の指が潜り込んできた途端、呼吸が大きく乱れ、全身の自由が効かなく
なる。
「莉奈…ごめんっ、私…んっ、あ゛っ、莉奈…私…あぁんっ…!」
 詫びる言葉も途中で甘い喘ぎ声に変わってしまう。
 大事な部分をえぐる愛しい指の感触。志穂がいっぱいに漏らした淫蜜を潤滑油として、性器
の奥深くへ滑り込んでくる。
「ひ…あんっ…莉奈、もっと奥に…あぁぁ…あぁぁぁんッ!?」
 志穂があられもない声を震わせた。
 莉奈の指が膣の奥深くを突いて、子宮口をコリコリと押さえて刺激してくる。思わず志穂が腰
を引くも、すぐ後ろには密着した莉奈の体が…。腰を逃がす場所がない。
「だめ…だめなの莉奈…そこは…ふぁぁっ…あっ、あぁぁっ」
 膣内で煮える快感が、志穂の意識を焼いていく。全身が火照って、立っている感覚がおぼつ
かなくなってくる。
 窓ガラスについていた志穂の腕から、だんだんと力が抜けていった。体を支えることが出来
ずに、ついにはゴツンっ!と頭を窓ガラスにぶつけてしまう。
「うぅっ…痛い」
 莉奈が(あははっ、志穂かわいいっ)と内心で笑いつつ、空いている片手をフォローに回し
て、志穂の体を支えた。
「だめぇ、もう…私…溶けちゃう…。そんなにされちゃったら…あぁぁぁ」
 まるで人形みたいにおとなしく、緩んだ喘ぎ声をこぼす志穂の膣を、莉奈の指が優しくむさぼ
り続けていた。
「志穂、もっと指…大胆に動かしてみるからね」
 莉奈の指が、膣壁を擦り上げながら、膣口まで逆行する。そして、指を抜いてしまうことなく再
び志穂の奥深くへ。指に絡み付いてくる膣襞の反応を愉しみながら、少し速いペースで抽送を
繰り返した。
(志穂ったら、私が指動かすたびにキュッキュッて締めつけてくる。こんなに感じちゃって、ホン
ト可愛いっ!)
 ふと、またイタズラを思いついた。志穂を可愛く思えば思うほど、彼女にイジワルをしたくなる
のは、莉奈の悪い癖なのかもしれない。
「にゅぷっ」と膣から引き抜いた指を、志穂の顔の前まで持っていく。てらてらと愛液まみれにな
った手を、志穂の顔の前にひらひらとかざしながら、意地の悪い言葉を吐く。
「なんかさぁ……志穂って、オシッコ漏らしてない?」
「エッ!?」
「私の手、こんなにビチャビチャ。ほらほらほら…」
 よく見えるようにと、志穂の顔へ近づけてやる。自分の粘膜が分泌したモノの生々しい臭い
に、志穂が「イヤァっ!」と悲鳴を上げて顔を背けた。
「ねっ、志穂、私の手、オシッコくさいでしょ?」
「違うもん違うもん違うもんっ! 私オシッコなんて漏らしてないもんっ!」
「へぇー…」
 莉奈の口調が、ほんのわずかに変化した。志穂の背筋を悪い予感が駆ける。オシッコじゃな
い、と強情を張ったことをすぐに後悔した。
「じゃあ、別に汚くはないよね?」
 ぴとっ、と莉奈の濡れた人差し指が、志穂の頬にくっついた。「ひぃッ!?」と生理的な嫌悪感
にうめく志穂の頬を、ゆっくりとなぞりながら唇を目指す。
「や…やめてっ、莉奈っ! そ…それ、オシッコだからっ!」
 とっさに莉奈のイジワルな主張に折れて、この責めから逃れようと試みる志穂。だが、莉奈
の指は止まらない。
「やだっ、もうやめてっ! 口の中にバイキン入っちゃうっ」
 悲痛な声での哀願も効果なし。限界まで顔を背けて、志穂が必死で謝った。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいッ! オシッコ漏らしちゃってごめんなさいッ!」
 早口で言い終えた頃には、指の進行は唇の端まで達していた。そこで、ようやく莉奈の指が
止まってくれた。
「……ふ〜ん、やっぱりオシッコだったのね。志穂ったら中学三年生にもなって教室の中でお
漏らし?」
「…はい」
「それって恥ずかしくない?」
「…す、すごく恥ずかしい」
 志穂の口調が微妙に震えている。表情は見えなくとも、顔全体を真っ赤にして恥ずかしがっ
ているのが容易に分かる。
 莉奈の言葉によるイジワルはまだ続いた。
「そうだ。帰りに赤ちゃん用のオムツ買ってあげる。ふふふっ、ちっちゃい志穂にはすっごくお
似合いだと思うよ、赤ちゃんのオムツ着けた姿。明日からは教室でお漏らししてもいいように、
スカートの中にオムツ履いて登校しなさいね、いい?」
 志穂は何も答えずに「うっ」とうめいて嗚咽を洩らし始めた。華奢な後姿が震えるのを見て、さ
すがに莉奈が慌てた。
「ちょ…ちょっと志穂、ゴメン、調子に乗りすぎた…」
 志穂の羞恥心を煽りすぎたことを悔いる。完全に笑みの消えた表情を重く沈ませて、自責の
念で唇を噛んだ。
 そんな莉奈の前で、突然に志穂の震えが止んだ。グルリと首を巡らせて、「…なんてね」とに
やにやと笑いかける。
 あっけにとられた莉奈の前で、志穂がコロコロと笑った。
「あははっ、これくらいじゃ全然泣かないってば。莉奈のイジワルな愛し方なんて、とっくの昔に
受け入れてるんだからっ」
 薄っぺらい胸を張りながら、莉奈へ一矢報いたと笑う志穂の頭部に、愛液にまみれた手がベ
シッ!と叩きつけられた。
「死になさい」
 莉奈が冷ややかな声音で告げ、容赦なく志穂の短髪をかき回していく。たちまちのうちに志
穂の髪が、自らの淫蜜にべったりと汚れながらクシャクシャになった。
「わわわッ、ちょっと莉奈莉奈莉奈ッ!?」
「うるさいっ、死になさいっ、死ねっ」
「わーッ、ごめんごめんごめんっ、もう二度と騙さないからッ!」
 二人っきりの教室で、志穂と笑いながらじゃれ合う。
(このお姫様は、私だけのモノだから。何があったって、絶対誰にも渡さない)
 クシャクシャになった志穂の髪に軽く口付けをする。愛しさで眦(まなじり)はだらしなく下がっ
ているが、瞳に湛えた決意は本物だ。
「志穂、もっと愛してあげる」
 体を支えていた手が、志穂の腰の辺りまで下がった。崩れかかった志穂の下半身をさらい上
げるように、腰に手を回して体勢を維持させる。つややかな丸みを帯びる尻を莉奈のほうに突
き出させた格好だ。
 秘所に手を這わせ、迷うことなくスムーズに粘膜の内側へと指を挿入していく。すぐに膣口の
奥から『クチュクチュ…』と濡れそぼった音が響いてきた。
「あん、莉奈ぁ…」
「指入れてかき回すだけじゃないよ。今からもっとイイ事するからね」
 志穂の柔らかな尻肉に、莉奈が濡れた恥丘を押し付けた。さっきは興奮のあまり忘我の境
で、犬猫の交尾の如くあさましく腰を振ってしまったが、今度はちゃんと志穂とのセックスを意
識する。ぐいっと腰を深く突き入れて、志穂の臀部に実った脂肪をこね潰す。
「あ゛っ!」
 不意に膣を深くえぐる感触。一瞬、電気を流されたみたいに志穂の全身が突っ張った。尻の
表面に吸い付く蜜壺の熱さと同時に、莉奈の腰に押し出されるように動いた下半身の中へ、よ
り深く彼女の指が沈みこんでいた。
「あ゛んっ…、もっと来て莉奈…あぁぁ…、ふぁぁ…、いいのぉっ…莉奈ぁ…莉奈ぁぁ……」
 莉奈の腰の一突きごとに、志穂は恍惚とした表情でよがった。莉奈に預けた可愛らしいヒッ
プを、彼女の腰使いに合わせて揺すってみせる。
 可愛らしい姫の姿に、莉奈の背筋がゾクゾクッと震えた。
「はぁぁん…志穂ぉぉっ……」
 志穂の尻全体が見る見る間に、莉奈の蜜でぐしょ濡れになっていった。軟らかな生尻の上に
卑猥な水音を立てつつ、莉奈は、志穂への愛しさ一途で腰を振った。
 二人の足元に、双方の愛液が飛び散り、上履きにじっとりと湿りを染み込ませていく。
「あ゛っ、莉奈…指ぐりぐり動かさないで……あ゛ぁぁー」
「気持ちよさそうね、志穂…そんなにいやらしい声出して……。もっとしてあげちゃうっ」
「あ゛っ、ダメダメダメっ! これ以上イジメないでっ! 変になっちゃうーっ!」
「あはっ、志穂ったらホントはもっともっとしてほしいくせに。私のイジワルな愛し方が好きなんで
しょ? ほら、可愛くおねだりしてみせて…」
「ああ゛〜ん…莉奈ぁっ」
 ここが学校内であることも忘れ、志穂も莉奈もお互いの名前を好きなだけ呼び合って、ひた
すら交わる行為に没頭した。
 挿入された指に対し、志穂が自ら積極的に腰を前後に揺すって、『じゅぷ…じゅぷっ…じゅぷ
っ』と愛液の泡立つ音を鳴らしながら膣性交を行っている。背後からピッタリと張り付いた莉奈
が、お姫様の可愛らしい腰使いを、なまめかしい腰の動かし方でリードしてやった。
「ん゛ッ…莉奈…、私分かるよ、莉奈が今どれだけ気持ちいいか…」
「私も知ってる。志穂が今どれだけ気持ちよくなってるのか…」
 お互いの気持ちが手にとるように分かってしまう。汗だくの体に狂い咲く快感以上に、身も心
も繋がっているという幸福感が、二人の全身に熱い歓喜をもたらしていた。
 秘所へ指を挿入している莉奈の手に、まるで大切なものを包み込むように、志穂の両手が被
さってきた。
「莉奈ぁぁ…、私…もうダメなの。いっしょに…莉奈といっしょに……いいよね?」
「うんっ、いくよ、志穂…」
 快感の果てへ意識を飛ばそうとしていた志穂に、莉奈の腰使いが猛烈な勢いで追いついて
きた。激しく揺さぶる動きに、志穂の腰が呑み込まれる。成長途中の肉体をがくがくと揺らしな
がら、志穂は何度も莉奈の名を呼んだ。
「ああ…莉奈っ、莉奈っ、莉奈ぁっ…ああぁぁあああーっ!」
 背筋をぞくぞくっ…と駆け上ってくる余震の後、下半身に溜め込んでいた快感が、絶頂のうね
りとなって突き上げてきた。莉奈の指を咥え込んだ膣が、キュゥゥッ!と収縮した。
「はぁッ…はぁッ…志穂ッ、私も来ちゃうッ!」
 ビクン!と莉奈の背筋が仰け反って、左右に分けた後ろ髪を、両肩の上で跳ね躍らせた。
 ひときわ深く腰を突き込んだ姿勢で、莉奈もまた、高圧電流が流れる鞭で打ち据えられたご
とき反応で絶頂に達した。全身を硬直させ、ブルブルブルッ!と激しく痙攣させる。
 がくがくっと両膝が崩れそうになるのを感じて、とっさに志穂が間近にあったなぎさの机に指
先を引っ掛けるが、背後の莉奈の体重まで支えきれない。ガタンッ!と机と椅子を引き倒し、
その上に二人もつれるように倒れこんだ。
 二人の身体が重なって、絶頂を過ぎてなお全身を駆け巡る悦楽の響きにわなないていた。全
力疾走のように一気に登り詰めた全身から、熱い汗が噴き出してくる。快楽で脳を焼かれ、一
時的に前後不覚の状態に陥った二人の意識が、浅いまどろみの中を彷徨う。
 情事の余韻として、熱っぽい呼吸に喘いでいた二人が、やがて、どちらからともなくクスクスと
笑い始めた。
「莉奈、私たち…ホントにやっちゃったね。あははっ、私の初めての人が莉奈だなんて、なんか
夢みたい」
「教室で初夜を体験しちゃうなんて……ちょっとスゴ過ぎよね、私たち」
 志穂と莉奈が倒れたなぎさの机の上に気だるい身を起こし、熱いキスを交し合った。
「ん゛っ…莉奈…立てそう?」
「ダメ…腰から下に全然力が入らない…」
 莉奈が力の入らない両腕を志穂の背に絡ませて、しなだれかかった。
「莉奈…重い…」
 しばらくの間、志穂は「重い重い」と苦情を口にしていたが、そのうち、聞いた者が赤面するよ
うな睦言へと変わっていった。

 もう夕日の残り火が射す程度で、夜の訪れる気配に暗く沈み始めた頃、ようやく二人は自力
で立てる程度に回復した。
「うぅ、ブラウス汚れてるぅ」
 なぎさの机が倒れ時、当然だが、その上に置いてあった志穂のブラウスとブラジャーも教室
の床に投げ出されてしまっていた。
 パシパシとブラウスをはたきながら涙目になってる志穂をよそに、莉奈がなぎさの机の惨状
を見て溜息をついた。
「あー、なぎさの机の中身、見事にぶちまけちゃったねぇ」
 どうせ勉強しないからと、重い教科書は残して帰る主義が災いして自業自得。とは言え、当
事者たちとしては、これを放っておくわけにもいかない。
 とりあえず机を起こし、教科書を手に取った莉奈が、その下に隠れていた包装された箱に目
をとめた。
「あっ…」
 莉奈が手にとったモノを見て、志穂の表情が少しだけ気まずくなった。
 なぎさへの、心を込めたプレゼント。
 机を汚す代償としてこっそり忍ばせたものだが、なぎさに申し訳ないと思う気持ちの裏に、同
性だからという理由で、伝えたくても伝える事の出来なかった想いが秘められていた。
 今の自分の気持ちは確かなのに、それでも何だか後ろめたく、莉奈から目をそらしてしまっ
た。